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OKINAWA
FUTURE
INNOVATION

誰もが“はたらく”を楽しめる社会へ

  • harunakawakami
  • 7月8日
  • 読了時間: 8分

FMうるま「OKINAWA FUTURE INNOVATION」 2025年7月8日(火)の放送は「誰もが“はたらく”を楽しめる社会へ」をテーマに、就労継続支援B型事業所 みらコラボ當間圭さんと新垣千加子さんをお招きしてディスカッションしました。

 

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テーマ:就労継続支援B型事業所みらコラボの活動内容について

 

MC久高「就労継続支援B型事業所「みらコラボ」とは、どのような活動をされているんですか?またそもそも「就労継続支援」にはA型とB型がありますが、B型はどのような特徴がありますか?」

 

當間さん「私たちは、雇用契約を結ばずに、一般就労へ向けた利用者さんへのトレーニングをする場所を提供しています。

A型とB型の大きな違いは雇用契約の有無でして、B型は利用者さんと雇用契約を結びません。様々な理由から雇用契約に基づく就労が困難な障がいのある方々に対して、働く機会や生産活動の場を提供し、支援を行っています。」

 

MC久高「『就労が困難な状態』というのは、具体的にどのような方々が対象になるのでしょうか?」

 

當間さん「本当に様々な方がいらっしゃいます。例えば、些細なことがきっかけで働けなくなってしまった方や、生まれつき障がいをお持ちの方など、事情は人それぞれです。そういった方々が私たちの事業所を利用されています。身体的な理由だけでなく、心の状態が理由で働くことが難しくなった方も多くいらっしゃいますね。」

 

MC久高「周りから見れば小さなことでもご本人にとっては非常に大きなことで、傷ついて仕事や人前に出るのが怖くなってしまう方は少なくないですよね。

 

テーマ:この仕事を選んだきっかけについて

 

MC久高「お二人が『みらコラボ』で働こうと思われたきっかけを教えてください。圭さんからお願いします。」

 

當間さん「前職では同じB型事業所で働いていたのですが、職場が遠いことに悩んでいました。そんな時、家の近くに「みらコラボ」の看板を見つけたんです。新しくできた事業所でしたし、近かったこともあり『自分の経験が何か力になれたら』と思ったのがきっかけです。」

 

MC久高「もともと同じ様なお仕事をされていたんですね。そもそも、なぜ障がいのある方々をサポートする仕事に就こうと思われたのですか?」

 

當間さん「その前の職場では、主にパソコンと向き合う仕事をしていたのですが、そこでは障害者雇用枠で入社してくる方々もいました。その方たちと関わる中で、お仕事を教えたりサポートしたりすることに、自分は向いているのかもしれないと思ったことがきっかけです。」

 

MC久高「このお仕事をしていてどうですか?」

 

當間さん「そうですね。大変なことも多いですが、利用者さんから『ありがとう』や『相談に乗ってくれて助かった』と言われると嬉しいです。またお礼を言えない利用者さんもいるのですが、アドバイスした後に成長していく姿を見たりすると、本当にやりがいを感じます!」

 

MC久高「他にも千加子さんにもお聞きしたいのですが、『みらコラボ』で働こうと思ったきっかけは何だったんですか?」

 

新垣さん「私は前職も福祉系で、児童デイサービスで働いていました。経験を積む中で、大人の方とも関わってみたいと思っていた時に『みらコラボ』を知りました。当時、『すごく熱量のあるサビ管*さんがいる』という噂を聞いていたのを思い出し、興味を持って面接を受け、今年の4月から働いています。B型の事業所は初めてなので、皆さんに仕事を教わりながら、少しでもお役に立てたらと思っている段階です。」

 

MC久高「福祉の仕事を実際に経験されて、働く前のイメージと違うと感じた点はありますか?」

 

新垣さん「最初は本当に『誰かの役に立ちたい』『寄り添いたい』という気持ちでした。その気持ちは今も変わりませんが、この仕事は私自身の成長にも繋がっていると強く感じます。利用者さんや職員、みんなで一緒に成長できる素敵な場所だなと思っています!」

 

MC久高「人のためにしていることって実は自分のためにやっていることに繋がっていますもんね!」

 

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テーマ:ミラコラボの支援と理念について

MC松野「利用者さんと関わる上で大切にしていることは何ですか?」

 

新垣さん「朝の挨拶の際に表情などから、その日の調子を察するように心がけています。その日の状態に合わせて、作業のペースを調整したり、少しステップアップした内容に挑戦してもらったりと、バランスを取りながらサポートしたいと思っています。」

 

MC久高「『みらコラボ』という名前の由来はどこからきているんですか?」

 

當間さん「『未来とのコラボレーション』から来ています!これは利用者さんだけでなく、働く私たち職員や会社全体としても、未来とコラボレーションしていこう、という想いが込められています。」

 

MC久高「『みらコラボ』として、これからしていきたいことは何かありますか?」

 

當間さん「私たちみらコラボは沖縄だけでなく全国にいる『働きたいけど不安』『自信がないけどなにかしたい』という人たちを少しでも支えてあげたい、将来的には手に職をつけてもらいたいと強く思っています!」

 

MC久高「実際に、みらコラボから巣立って一般の企業に就職された方はいますか?」

 

當間さん「はい、います!4名います!」

 

MC久高「えー!すごい!そんな時ってどんな気分ですか?」

 

當間さん「表現的に合っているかはわかりませんが親みたいな気持ちになります。とにかく嬉しいという気持ちが一番に湧きます!」

 

MC久高「圭さんは前職も同じ様なお仕事をされていたということで、そちらと『みらコラボ』との違いって何かありますか?」

 

當間さん「前職でいうと割り箸を一本ずつ数えるような軽作業が多かったのですが、みらコラボではパソコンの作業に力を入れています。具体的には広告のバナー作りやLINEスタンプの作成などです。大きな違いとしてはパソコンの業務に特化していることだと思います!」

 

MC久高「大きく違いますね、、。私は割り箸を数えるのはできるけどLINEスタンプは絶対に作れない!(笑)でも確かにパソコンの作業ができたら就職しやすいですよね。」

 

當間さん「パソコンを触れられない方にはタイピングから教える形を取っています。デザインに興味がある方にはそれに特化したもの、検定を取りたい方だとWordやExcelの道に進んでいただいています。」

 

MC久高「聞いていたら職業訓練校と似ている部分もありますね。職業訓練校とは違って一人ひとりの興味に合わせて内容をカスタマイズできるのが大きな魅力だね!」

 

當間さん「30名いれば30名がそれぞれ違うことに取り組んでいます。本人が伸ばしたスキルを尊重しています!」

 

MC久高「圭さんから、これだけは絶対に伝えたいことはどんなことですか?」

 

當間さん「みらコラボとしてお話すると、今B型事業所って様々な場所にたくさんあるんですが、僕達の強みである一人ひとりに寄り添った対応をこれからも心がけて行きたいなと思っています。また僕としては、障がいなどがきっかけで働きたいけれど不安を感じていたり、自信がなくて一歩を踏み出せないでいたりする方は、まだまだたくさんいると思います。そういった方々に、私たちのようなB型事業所があるということを、より多くの人に知っていただきたいと思っています。」

 

インタビュアー小川「素晴らしいお話ですね。サポートしてくださる事自体を知らない方がほとんどだと思います。活躍できる場所があることを知るだけでも、多くの方にとってすごく意味のあることだと思います!ご本人だけでなく、ご家族にとっても嬉しいことですよね。」

 

當間さん「ありがとうございます。ミラコラボではLINEを活用し、ご家族からのご相談にも迅速に対応できる体制を整えています。これも私たちの強みの一つです。」

 

インタビュアー小川「素敵な取り組みだと思います!MRTでも障害者雇用を行っており、活躍いただいている方がいます。まさにその一人の方が、パソコン作業が得意で、率先して頑張ってくださっています。社会的にとても意味がある活動だと思いますので、ぜひこの活動を沖縄で広げていっていただければなと思います!」

 

MC久高「最後に、お二人からメッセージをお願いします。」

 

當間さん「世の中で困っている方々へ。私たちのようなB型事業所が、何かの力になれたらと毎日思っています。このラジオが届いたら、勇気のいる一歩だと思いますが、ぜひ問い合わせをしてみてほしいです!」

 

新垣さん「将来を悲観されている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、安心して楽しく過ごせる、こんな場所があるということを知っていただきたいです。高校を卒業した年齢から制限なく利用できますので、ぜひご相談ください!」



*サビ管:

サービス管理責任者の略称。障害者福祉サービスで行う事務所のサービス品質向上のために、障害者総合福祉法により配置が義務付けられている。

出典:日研メディカルケア【簡単解説】サービス管理責任者(サビ管)とは?資格の取り方・仕事内容・働く場所


毎週火曜日18時から19時、

MRT presents OKINAWA FUTURE INNOVATION、次回もお楽しみに!



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インタビュアー小川 智也について


MRT株式会社の代表取締役兼、現役医師。

国立病院機構大阪医療センター救命救急センターなどの経験を経て2011年にMRT入社。


MRTは医療人材プラットフォームを展開し、単発非常勤医師紹介では日本最大級のシェアを誇る。

国内初の遠隔診療(オンライン診療)サービスも開始。


MRTサイト:https://medrt.co.jp/


 
 
 

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