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OKINAWA
FUTURE
INNOVATION

地域の暮らしを支える訪問看護の最前線

  • harunakawakami
  • 8月12日
  • 読了時間: 6分

FMうるま「OKINAWA FUTURE INNOVATION」 2025年8月12日(火)の放送は「地域の暮らしを支える訪問看護の最前線」について、訪問看護リハビリステーションwalkers base SORA 管理者/正看護師 前上門 菜奈さんをお招きしてディスカッションしました。


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テーマ:看護師を目指したきっかけ

 

MC久高「そもそも、なぜ看護師になろうと思ったのですか?」

 

前上門さん「父方の叔母さんたちが3名いて、3名とも看護師をしていました。その姿がかっこいいなと思っていました!それに加えて、母から『看護師は手に職があるから良いよ』と勧められたこともあり、看護の道へ進むことを決意しました。」

 

MC久高「命を救う大切なお仕事で本当に尊敬する!叔母さんたち3名とも看護師だと、その仕事の大変さもずっと見てきているよね。それでも気持ちは揺るがなかった?」

 

前上門さん「はい。大変そうな話も聞いていましたが、仕事について話す叔母たちの姿がキラキラしていて、かっこいい女性だと感じていました。『私もそうなりたい』という憧れが強かったです。まだまだですけど(笑)」

 

MC久高「絶対嬉しいよね、自分たちを見ていて、同じ道に進もうって思ってくれるのは。」

 

前上門さん「喜んでくれていたら嬉しいですね!」

 

 

テーマ:理想と現実のギャップ、そして訪問看護の道へ

 

MC久高「実際に看護師になってみて、思い描いていたものとギャップはありましたか?」

 

前上門さん「看護師になって最初に挫折を感じたのは、理想とのギャップでした。私は『一人ひとりの患者さんにしっかり向き合い、その思いに寄り添う看護』をしたいという気持ちが強かったのです。

 

しかし、急性期病棟は非常に忙しく、一人ひとりに時間をかけるのが難しい状況でした。『私が思っていた看護師ではない』と感じ、少し挫折しました。

 

その後、精神科での勤務を経験し、そこでは一人ひとりの気持ちに寄り添うことができ、自分の中で一番楽しいと感じました。その経験から、精神科の分野で続けていこうと決めました。」

 

MC久高「体の傷は回復が目に見えて分かるけど、心の傷は何を目安に分かるの?」

 

前上門さん「最初は心を閉ざしている方が多いのですが、関わりを続ける中で笑顔が見られるようになったり、『これが気になっている』とご自身の声で伝えてくれたりすることがあります。そうした変化が、継続して寄り添ってきた成果なのかなと感じますね。」

 

MC久高「すごい大切なお仕事。訪問看護の道に進もうと思ったきっかけは何だったの?」

 

前上門さん「病院を退院した方々が、地域での生活でどのようなことに困っているのだろうかと疑問に思ったのがきっかけです。地域で働くならデイサービスか訪問看護だと考え、ちょうど求人が出ていた『walkers base』に挑戦してみようと飛び込みました。」

 

 

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テーマ:訪問介護リハビリステーションwalkers base SORAについて

 

MC久高「『訪問介護リハビリステーションwalkers base SORA』を立ち上げたきっかけは何だったの?」

 

前上門さん「系列の会社で、生活に困窮している方々に食事と住む場所を提供するシェアハウス事業から始まりました。その中で、介護や医療が必要な方が増えてきたのですが、ご本人やご家族は住み慣れた場所で暮らし続けたいという思いが強くありました。そこで、自分たちで訪問看護を立ち上げ、地域の医療機関などと連携しながら支えていけば、その思いを叶えられるのではないかと考えたのが設立の経緯です。」

 

MC久高「自分も患者さんだったら訪問看護希望する!」

 

前上門さん「病院だとずっと同じ天井・壁で景色も変わりませんが、自宅だと自分の元々生活していた場所なのでリラックスした状態でいることができます。利用者さんも訪問看護を希望される方が多いですね。」

 

MC松野「利用者の方は、どれくらいの頻度で訪問看護を利用できるのですか?」

 

前上門さん「基本的には週に3回まで利用できます。訪問することで利用者さんの生活状況やご家族との関係性も見え、その方の生活スタイルに合わせて一緒にケアを考えていけるのが訪問看護の利点です。ご自身の生活空間に来てもらえるので、利用者さんもリラックスして心を開きやすいようです。訪問看護というより血圧を測りにくる娘のような存在に思ってくれている方もいらっしゃいます!」

 

MC久高「訪問介護リハビリステーションwalkers base SORAさんが特に力を入れていることは何ですか?」

 

前上門さん「私たちの強みは、看護師だけでなく、リハビリ専門のスタッフが充実している点です。作業療法士、理学療法士、言語聴覚士がそろっており、脳梗塞後の麻痺がある方や、飲み込みに不安がある方などに対して、専門的な視点から運動指導や生活環境の調整、口腔体操などの訓練を行っています。利用者さんの中にはリハビリが楽しみで、『看護よりリハビリに来てほしい』と言う方もいるほど人気です!」


 

テーマ:沖縄の医療における課題と今後の展望

 

インタビュアー小川「僕も医療に携わっていますが、訪問看護や訪問診療の皆様には本当にお世話になりました。病院とは違い、ご家庭に入り込み、ご家族と患者さんのためにエネルギーと時間と気持ちのすべてを注ぐお仕事だと感じています。自分たちが健康を維持しながら頑張らなければと、改めて思いました。その中で、菜奈さんがこれからチャレンジしていきたいことはありますか?」

 

前上門さん「私は訪問看護に携わってまだ1年弱で、管理者になってからも2ヶ月ほどです。まだまだ勉強中ですが、今後は利用者さんが地域との関わりを持ち続けられるようにサポートしていきたいです。例えば、ご本人が昔から大切にしている畑仕事などを、私たちが一緒に行うことで安全に続けられるようにするなど、その人らしさや『やりたい』という気持ちを支える看護を実現したいと思っています。それが私の夢です!」

 

インタビュアー小川「素晴らしいですね。利用者さんがやりたいことを支えてくれる看護師さんがいるのは、本当に心強いですよね。また地域を支える訪問看護師の皆様も本当にいろんな活躍をされていることが、本日の放送で分かってもらえたかなと思います。菜奈さんも健康に気をつけながら、ぜひ地域のためにこれからも頑張ってください!ありがとうございました。」

 


毎週火曜日18時から19時、

MRT presents OKINAWA FUTURE INNOVATION、次回もお楽しみに!



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インタビュアー小川 智也について


MRT株式会社の代表取締役兼、現役医師。

国立病院機構大阪医療センター救命救急センターなどの経験を経て2011年にMRT入社。


MRTは医療人材プラットフォームを展開し、単発非常勤医師紹介では日本最大級のシェアを誇る。

国内初の遠隔診療(オンライン診療)サービスも開始。


MRTサイト:https://medrt.co.jp/




 
 
 

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