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OKINAWA
FUTURE
INNOVATION

訪問看護の地域における役割と可能性

  • harunakawakami
  • 2025年4月29日
  • 読了時間: 6分

FMうるま「OKINAWA FUTURE INNOVATION」 2025年4月29日(火)の放送は「訪問看護の地域における役割と可能性」について、株式会社Lifeart田中 雄一郎さんをお招きしてディスカッションしました。

 


テーマ:田中さんの歩みについて

 

MC富樫「田中さんは看護師で、北部看護学校のご出身だそうですね。」

 

田中さん「はい、看護師です。生まれは宜野湾市ですが、北部看護学校を卒業しました。来月からは母校の実習生を受け入れる予定で、先生方とも久しぶりに絡む機会があります!」

 

MC久高「そもそもなぜ看護師を目指そうと思ったんですか?」

 

田中さん「高校まで野球をしていたのですが、進路を考えた時、身内に看護師がいたこともあり、医療に興味を持ちました。元気だった人が急に病気で亡くなることに不思議さを感じ、病気の原因や治療法について興味が湧きました。それを学ぶ方が楽しそうだと思ったのがシンプルな理由です。仕事の大変さも見ていましたが、それ以上に患者さんと関わる時間に居心地の良さを感じていたので、大変だという気持ちはあまりありませんでした。」

 

MC富樫「田中さんの事業所では、小児から終末期まで対応されているそうですね。沖縄は若い人口が増えているにもかかわらず、小児科、特に小児救急が少ないという課題があります。なぜ小児ケアに力を入れようと思ったのでしょうか?」

 

田中さん「そうですね。きっかけは自身の子供です。私には3人の子供がいますが、未熟児で生まれたり、お腹の中では双子だったもののが1人亡くなってしまったりと、大変な経験をしました。そうした中で苦しむご家族の声を聞き、私たちが見えていないだけで、行き届かない小児医療がたくさんあるのだと実感しました。そこで、小児を積極的に見ていこうということで、小児から高齢者までという形を取らせていただいています。」

 

MC富樫「小児って大変なんですよね。何を伝えたいのか分からなくて難しいという点があります。」

 

田中さん「ここが痛いとかピンポイントではなかったり、泣く理由もたくさんあったり、そこの関係性が分からない部分が多くあります。」

 

MC富樫「小児科は、子どもが症状をうまく伝えられないため一人ひとりに時間がかかり、事業として安定しにくい面があるため開業医が少ないと聞きます。そうした中で、看護師側から積極的に小児ケアに取り組む方がいるのは、ケアを必要としている多くのご家族にとって心強いことだと思います。」

 


テーマ:起業のきっかけと「ライフアート祭り」

 

MC久高「起業しようと思ったきっかけは何だったのですか?」

 

田中さん「看護師になった21歳の頃、元気だった友人が自殺したり、別の友人が白血病で亡くなったりしました。当時、急性期病院で救急医療に携わりながらも、地域で苦しんでいる人々に気づけていない自分に葛藤がありました。そんな中、コロナ禍でご家族が最期の瞬間に立ち会えない状況を目の当たりにし、『看護師としてこのままでいいのか』と強く感じ、地域に出るべきだと決意して起業しました。」

 

MC久高「大切なきっかけがあったんですね。実際に起業してみてどうですか?」

 

田中さん「ものすごくやってよかったなと思っています。僕達は訪問看護以外にも色々活動はさせていただいているので、僕達の表現が自由にできるという点で本当にやってよかったなと思いますし、後悔はないです!」

 

MC久高「いいですね。でも大変なこととかもやっぱりありますよね。どんなことが大変ですか?」

 

田中さん「看護師不足と言われている中での採用面だったり、需要があるのはありがたいのですが、僕自身がまだまだ組織を作りきれていないというところで個人的に悩んだり、スタッフに苦労をかけていないかなと悩むことがありますね。」

 

MC久高「でもなんか素敵な悩み!看護以外のこともされているって仰っていたと思いますが、何をされているんですか?」

 

田中さん「はい。起業前からボランティア活動はよくやっていて、脳性麻痺の子どもたちをマリンスポーツに連れて行ったりしていました。両親と一緒に僕がバナナボートに乗っかってジェットスキーで引っ張ってもらったり(笑)。会社を起業してからは、『ライフアート祭り』というお祭りを開催しています。現在地域の人たちが2,000~3,000人くらい集まってくれるような規模感に今のところなっています。このお祭りでは、元看護師のハンバーガー屋さんや元理学療法士のコーヒー屋さんなど、一度は医療福祉の道から離れたものの、別の形で活躍されている方々に出店してもらっています。これは、資格を持ちながらも現場を離れている『潜在看護師』や『潜在介護師』の方々が再び活躍するきっかけになればという思いから始めました。」

 

MC富樫「『コミュニティナース』という言葉もあるように、看護師とか医療従事者が身近な存在になっていくことっていいですよね。特に沖縄ってどうしても医療に対しての関心が低いです。併せて健康に関する関心も相当低い状態にあります。1つは食生活・運動の習慣もなければ、基礎疾患のある人たちが放置しやすい現状もあります。昔は長寿の町だったにも関わらず、今では健康寿命が全国45位になっています。」

 

MC久高「そもそもなんですけど、『ライフアート』ってどんな由来があるんですか?」

 

田中さん「『人生はあなただけの芸術だから、誰にも干渉されず自分らしく生きていこうよ』という意味を込めています。ロゴに太陽のマークをつけているんですが、『地域の今を照らす』という理念を表現しており、病気や障害を抱えていても、誰もが遊ぶ権利があるという思いで活動しています。」

 


テーマ:MRTとの連携と今後の展望

 

MC富樫「よくダンディとも沖縄の小児の問題をどう解決していこうか話をしています。ぜひ、ご一緒にぬちまーす号だけでなくて取り組めることがあるんじゃないかなんて思っています!」

 

インタビュアー小川「MRTでは、修学旅行などに看護師が付き添う『アテンドナース』という事業を行っており、障害があるお子様も安心して看護師がちゃんとそばに居てくれて、旅行楽しめるようサポートしています。併せてオンライン診療も組み合わせ、医療従事者が全面的にサポートする体制が整っています。そういったところでも組めたらいいのではないかなと思いました!」

 

田中さん「ありがとうございます。病気や障害を理由に可能性を狭めてしまう世界はなくしていきたいと常に思っています。ぜひ連携させてください!」

 

インタビュアー小川「沖縄発の取り組みを国内外に広げていきたいと考えています。田中さんのようなパートナーの方々と連携し、新たな価値を創造していきたいです!」


毎週火曜日18時から19時、

MRT presents OKINAWA FUTURE INNOVATION、次回もお楽しみに!



インタビュアー小川 智也について


MRT株式会社の代表取締役兼、現役医師。

国立病院機構大阪医療センター救命救急センターなどの経験を経て2011年にMRT入社。


MRTは医療人材プラットフォームを展開し、単発非常勤医師紹介では日本最大級のシェアを誇る。

国内初の遠隔診療(オンライン診療)サービスも開始。


MRTサイト:https://medrt.co.jp/


 

 

 
 
 

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