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OKINAWA
FUTURE
INNOVATION

廃棄物から生まれる未来の農業

  • harunakawakami
  • 11月4日
  • 読了時間: 4分

FMうるま「OKINAWA FUTURE INNOVATION」 2025年11月4日(火)の放送は「廃棄物から生まれる未来の農業」について、EF Polymer(イーエフポリマー)株式会社 事業開発部 高良 吟二さんをお招きしてディスカッションしました。

 

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テーマ:EF Polymerについて

 

MC久高「このEF Polymerとはどんな会社なんですか?」

 

高良さん「EF Polymerは、恩納村にありますOIST(沖縄科学技術大学院大学)発のスタートアップ、ベンチャー企業です。」

 

MC久高「どのような事業をされているのですか?」

 

高良さん「私たちは、持続可能な農業の実現を目指しており、世界中の水不足や干ばつに悩む農家さんをサポートするという課題の解決を目指して取り組んでいます。」

 

MC久高「ずばりこの『Polymer』とは、何でしょうか?」

 

高良さん「『Polymer』は、よく聞く高吸水性ポリマーのことです。これは、非常に水を吸う素材で、身近なものではおむつなどに使われています。」

 

MC久高「なるほど。おむつは信じられないくらい水を吸いますもんね。これは医療や福祉の現場などでもよく使われていますか?」

 

高良さん「そうですね。おむつだけでなく、生理用品やペット用のシート、芳香剤のゲルなどにも使われています。実は、おむつなどに使われている従来のポリマーは石油由来の化学系のもので作られているため、土に混ぜると環境にあまり良くありません。そこで私たちは、それを自然由来で作っています。EF Polymerの『EF』はエコフレンドリーの頭文字を取っています。」

 

 

テーマ:高良さんのキャリアと環境問題への関心


MC久高「高良さんが、そもそもこの分野に目を向けたきっかけは何だったんですか?」

 

高良さん「私が環境問題に興味を持ったきっかけは、大学時代に、沖縄なので海を綺麗にしたいという思いから、ビーチクリーン活動などをしていました。その活動の中で『コンポスト』に出会いました。」

 

MC久高「『コンポスト』とは何ですか?」

 

高良さん「生ゴミを微生物で分解して土に返したり、堆肥にしたりするものです。これによって生ゴミの問題などの解決ができるということに気づき、大学時代は『コンポスト大学生』という肩書きで、コンポストを広める活動をしていました。その中で農業や身近な領域に関心を持つようになっていきました。」

 

MC久高「実際にこのEF Polymerを使うと、農業の現場ではどのような効果が見られますか?」

 

高良さん「このPolymerを土に混ぜて使います。最近は雨が降らなかったり、干ばつになったりすることが沖縄でもあります。農業は水が必要ですから、水がないと作物が育ちません。私たちはEF Polymerを土に混ぜることで、少ない雨や水やりでも作物が育ちやすくなるように使っている資材です。」

 

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テーマ:ビジネスの展望と都市計画への応用

 

MC久高「EF Polymerのビジネスチャンスは、どこまであるとお考えですか?」

 

高良さん「農業だけではなく、おむつなどの医療分野、化粧品のパック、芳香剤のゲルなど、日常のあらゆる製品に吸水性ポリマーは使われています。しかし、今は全て石油由来です。私たちはそれを全て変えていき、『Farm to Sustainable Living』として、畑から持続可能な生活を作っていくことを目指しています。」

 

MC富樫「すごいですね。出資している会社は、どのようなところが多いですか?」

 

高良さん「今年は琉球銀行さんや沖縄県の会社さんからも出資が入っています。他には、農業系の会社さんや化学ポリマーの会社さんなどもいらっしゃいます。ライバルというよりは、一緒に環境を変えていきましょうという形で連携しています。」

 

テーマ:医療分野で使われるPolymerについて

 

MC富樫「医療の分野では、Polymerはどのようなところで使われているのですか?」

 

インタビュアー小川:例えば、怪我をした際の治療の保護剤として、保湿成分を保つために覆ったり、肌がデリケートな方用の皮膚を覆う薬として使われたりしています。

 

MC富樫「乾燥すると傷が割れてしまうから、というようなことでしょうか?」

 

インタビュアー小川「そうです。ある程度湿度が保たれている環境の方が、怪我の治りが早いと言われています。そういった時に、乾かして治療するよりも、Polymerを使ったりすることによって、より早く綺麗に傷が治るということも言われています。」

 

MC久高「すごい、未来しかないですね!」

 

インタビュアー小川「おむつの代わりや、介護施設や小児科などで、肌がデリケートな方向けのおむつができたりと、いろんなところに活用できるのではないかと思います。」

 

MC富樫「本当に生活のあらゆるところで使えますね。沖縄初のベンチャーとして、期待しています!」

 

毎週火曜日18時から19時、

MRT presents OKINAWA FUTURE INNOVATION、次回もお楽しみに!



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インタビュアー小川 智也について


MRT株式会社の代表取締役兼、現役医師。

国立病院機構大阪医療センター救命救急センターなどの経験を経て2011年にMRT入社。


MRTは医療人材プラットフォームを展開し、単発非常勤医師紹介では日本最大級のシェアを誇る。

国内初の遠隔診療(オンライン診療)サービスも開始。


MRTサイト:https://medrt.co.jp/


 
 
 

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