医療福祉の地域連携、支援を必要とするひとにも働く人にも優しい環境づくり
- harunakawakami
- 2025年5月13日
- 読了時間: 6分
「医療福祉の地域連携、支援を必要とするひとにも働く人にも優しい環境づくり」
FMうるま「OKINAWA FUTURE INNOVATION」 2025年5月13日(火)の放送は「医療福祉の地域連携、支援を必要とするひとにも働く人にも優しい環境づくり」について、一般社団法人中部地区医師会 在宅ゆい丸センター 主任 津嘉山 愛律子さんをお招きしてディスカッションしました。

テーマ:在宅ゆい丸センターの役割と活動
MC久高「在宅ゆい丸センターはどのようなことをされているんですか?」
津嘉山さん:「私たち『中部地区医師会在宅ゆい丸センター』は、沖縄本島中部地区の12市町村から委託を受け、在宅医療介護連携推進事業のコーディネーターとして活動しています。
この事業は、地域住民の皆さんが住み慣れた地域で自分らしい生活を続けられる『地域包括ケアシステム』の実現を目指すもので、全国すべての市町村で実施されています。もともとは『在宅医療介護連携推進支援センター』という長い名称でしたが、コロナ禍で人と会う機会が減ったことを機に、より多くの人に活動を知ってもらうため、親しみやすく覚えやすい『在宅ゆい丸センター』名称を変更し、ロゴも作成しました。」
MC久高「ロゴにはどんな想いが込められているんですか?」
津嘉山さん「ロゴマークは、住民一人ひとりのお家を、医療(ハートとプラスのマーク)と介護が連携して支える様子をデザインしています。名称についてですが、沖縄の方言で『みんなで支え合う』という意味の『ゆいまーる』と、多職種や地域が輪のように『連携する』を組み合わせ、『連携で支える』という想いを込めています。『丸』は、あえて漢字にしています。この名称変更により、『ゆい丸の津嘉山さん』と覚えてもらえる機会が増え、活動の認知度が少しずつ高まっていると感じています。」
MC久高「ウチナーンチュがすぐ覚えられる名前だと思う!」
テーマ:事業の歩みと沖縄の医療課題について
MC久高「事業所を立ち上げてから何年目になるんですか?また最初から状況は変化しましたか?」
津嘉山さん「当センターは事業開始から9年目になります。最初の1、2年は何から手をつければよいか分からない手探りの状態でした。私は事業開始から3年目の時に入職し、すでに土台ができている状態でした。協力していただける方が増えてきた中で、コロナ禍に見舞われ、会議や研修会をオンラインに切り替えるなど、柔軟な対応が求められました。
こうした経験を経て、現在は中部地区の医療と介護の課題解決に向けて、より具体的に活動できるようになってきました。」
MC久高「その中で何か問題とかある?」
津嘉山さん「特に中部地区では、病床のひっ迫が深刻な問題となっています。その背景には、『何かあれば大きな病院へ』という住民の意識があることだと思っています。シングルマザー世帯が多く、日々の多忙さから受診が遅れ、重症化してから救急搬送されるケースがあるといった沖縄特有の文化的・社会的な要因が関係していると考えられています。」
MC久高「確かにみんな大きい病院行くね。あそこにいけば問題ないという意識があるよね。」

テーマ:在宅医療という選択肢を知ることの重要性について
津嘉山さん「『最期は病院で』というイメージが強いかもしれませんが、実は『在宅医療』という選択肢があります。住み慣れた自宅で療養生活を送りたいと思っていても、その選択肢自体を知らない方が少なくありません。私たちは、自宅や施設で最期まで過ごすなど、多様な選択肢があることを伝える情報提供も行っています!」
MC久高「とっても大切!病気だったら最期は病院で終わらないといけないという固定概念がある人が多いかも、、」
津嘉山さん「医療が発達してきてすごくいいことではあると思うんですが、そういった固定概念の面も出てきてしまっているのかなと思っています。実際に単身世帯が多くなってきていて、例えばおばあちゃんの最後を看取る機会等がないと、介護や医療の現状を知ることがないことに繋がります。それらが要因となって、『何かあったら病院に行かないといけないのかな・病院しかないのかな』という考えになってしまうのです。この活動を通して、介護や在宅サービスを知らない・知る機会がなかったという方が多いなと感じています。」
MC久高「介護や在宅サービスがあるのを知っているのと知っていないのでは人生のエンディングが違ってくるからね。」
MC富樫「地域連携をうまくやっていらっしゃるイメージなのですが、他の地域の方々へアドバイスをいただけますか?」
津嘉山さん「住民と医療・介護関係者の皆さんへ。ご自身やご家族の『これから』について、一度考えてみる機会を持つことをお勧めします。これは終活といった堅苦しいものではなく、最期の時まで含めたこれからの人生をどう過ごしたいか考えておくことが大事だということです。医療や介護は、関係者だけが頑張ればよいというものではありません。住民一人ひとりが自分のこととして関心を持ち、必要な情報を集める意識を持つことが、これからの時代、自分らしく生きるために非常に重要になると思います。」
テーマ:働きやすい職場環境づくりについて
MC富樫「ゆい丸センターのインスタ等を拝見させていただいているんですが、働いていらっしゃる方がとても楽しそうだなと感じています!中部医師会の方たちはなぜそんな働きやすい環境を作ることができているんですか?」
津嘉山さん「実を言うとDX化とかAIとかその辺りはまだまだで模索中です。人間関係は多分いいと思います(笑)」
MC久高「人間関係がとっても大切だと思う、職場って!」
MC富樫「ダンディ!MRTが職場の働きやすさに関して意識していることって何ですか?」
インタビュアー小川「『コミュニケーション』が一番大切です。MRTでは、フラットにニックネームで呼び合う文化を取り入れています。今日も新卒の子から『ダンディ』って話しかけてもらいました(笑)まずは自由に話をしようよという自由な雰囲気を作ることが大事かなと思っています。この制度を取り入れたことによって、よりフランクに言い合える環境になって職場の雰囲気も随分と変わったなと思っています!津嘉山さんには、ぜひぜひ患者さんのことを思って、社会のことを思って、医療体制を一緒に作っていけたらと思っていますのでよろしくお願いいたします!」
津嘉山さん「はい!よろしくお願いします!」
◆在宅ゆい丸センターWEB:https://zaitaku.chubu-ishikai.or.jp/
◆在宅ゆい丸センターInstagram:
毎週火曜日18時から19時、
MRT presents OKINAWA FUTURE INNOVATION、次回もお楽しみに!

インタビュアー小川 智也について
MRT株式会社の代表取締役兼、現役医師。
国立病院機構大阪医療センター救命救急センターなどの経験を経て2011年にMRT入社。
MRTは医療人材プラットフォームを展開し、単発非常勤医師紹介では日本最大級のシェアを誇る。
国内初の遠隔診療(オンライン診療)サービスも開始。
MRTサイト:https://medrt.co.jp/



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